唐十郎が本多劇場のこけら落としのために書下ろし、緑魔子、清水紘治、柄本明の熱演で伝説的に語り継がれている舞台『秘密の花園』。本作は、当時アキヨシを演じた柄本明率いる東京乾電池が、27年の時を経て2009年1月に下北沢ザ・スズナリにて上演したものを収録！演出に角替和枝を据え、劇団の若手実力派・戸辺俊介、高尾祥子が主演を見事に演じきり、好評を得た。

舞台は坂の多い日暮里、古ぼけたアパートの一室。この部屋に暮らすキャバレー勤めの一葉（いちよ）は、夫（大貫）がある身でありながら、アキヨシの給料を当てにしながら生活していた。この日、アパートに訪ねてきたアキヨシは、縁談話があり関西に転勤しなくてはならないことを一葉に告げる。「結婚詐欺師」と憤慨しながらも、「お幸せにね」と共同便所に消えた一葉は待てど戻らず、様子を見に行くとそこには自殺している一葉の姿があった。と、その時、戸口に一葉と瓜二つのアキヨシの姉・双葉（もろは）が立っていた。彼女は「一葉さんの中に私をみたんでしょ。」と突き放した様子で言う。一葉とアキヨシ、双葉の肉体関係以上のプラトニックな関係を唐十郎の独特な世界観で描いた大傑作。

<キャスト>
戸辺俊介　高尾祥子
西本竜樹　工藤和馬　江口のりこ
山地健仁　伊東潤　杉山恵一　岡部尚　上田知和　関典子
ベンガル　柄本明

<スタッフ>
舞台制作
【舞台監督】浅沼宣夫　【照明】日高勝彦　【音響】原島正治　【音楽】朝比奈尚行・鈴木光介　【衣裳】西村喜代子　【美術】血野滉修　【大道具】東宝美術　【小道具】高田恵美　【演出助手】立石智一・鈴木美紀　【宣伝美術】沖中千英乃　【制作・主催】劇団東京乾電池

映像制作：株式会社ノックアウト

2009年／日本／カラー／本編126分／16：9LB／片面1層／
音声：ドルビーデジタル2.0chステレオ

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