『カメレオンマン』

周囲の人に合わせて他人に変身してしまう“架空の人物ゼリグ""を描いた抱腹絶倒のフェイク・ドキュメンタリー・コメディ。歴史上の記録映像を使用したパートにはスコット・フイッツジェラルド、ベーブ・ルース、チャップリン、ヒトラーらが登場、その中にアレンを見事にはめ込んでゆく。また主人公ゼリグについてコメントを語る際には、実際の思想家ス－ザン・ソンタグ、批評家アービング・ハウ、作家ソール・ベロウなどが出演。トリック満載の撮影は７０年代後半からアレン作品を支えたゴードン・ウイリス。ディック・ハイマン作曲のテーマ「カメレオン・デイズ」では初代ベティ・ブープやポパイのオリーブの声を演じていたメイ・クエステルを起用した。


『ブロードウェイのダニー・ローズ』
ウディ・アレンが自ら過ごしたニューヨークのショービジネス界への愛着を、カンツォーネの名曲にのせながら、笑いと哀しみを込めて描いた名編。アレンはアカデミー監督・脚本賞にノミネートされた。またミア・ファローがグラマラスなイタリア娘を演じてゴールデン・グローブ賞にノミネート。落ち目の歌手ルー役には当時無名だった歌手ニック・アポロ・フォルテを起用。本人役で出演しているミルトン・バールは、50年代に“ミスター・テレビジョン""と呼ばれていたマジシャンで、アレンがショービジネスへの道を進むことになった恩人。他にもベテラン芸人たちが出演、作品中でその芸を披露している。全編の美しいモノクロ映像は名手ゴードン・ウィリスによる。



『ラジオ・デイズ』
第二次世界大戦が勃発した頃のアメリカ、ニューヨーク、大西洋に近い町ロッカウェイ。大人も子供も皆がラジオに夢中だった日々の悲喜こもごものエピソードをノスタルジーあふれるタッチで描いた珠玉の作品。ウディ・アレンはナレーションに徹し、ストーリーに自身の少年時代の要素を込めた。コール・ポーター、グレン・ミラー、フランク・シナトラ、ビング・クロスビーら当時のヒット曲をバックに、日常を暮らす人々の姿を緻密な構成と美しいカラーで活写する。少年ジョーを演じるのは、後に「オースティン・パワーズ」シリーズで活躍するセス・グリーン。ジョーの叔母にはアレンの『ハンナとその姉妹』(86)『ブロードウェイと銃弾』(94)で2度アカデミー助演女優賞に輝いたダイアン・ウィースト。またミア・ファローがクラブの給仕役を演じ、ダイアン・キートンが歌手役で歌声を披露、アレン作品で2人が共演した唯一の作品となった。なお劇中で演奏するバンドのリーダーをラテンの王様、ティト・プエンテが演じている。

『カメレオンマン』
1920年代ニューヨーク、自身の環境によって白人にも東洋人にも黒人にも変身してしまう不思議な能力を持つユダヤ人ゼリグ。精神病院に収監され、精神科医ユードラ・フレッチャー博士(ミア・ファロー)に診察されるとゼリグは“精神科医"になってしまう。「カメレオンマン」として一躍マスコミの寵児となったゼリグだが、見世物にされ、その上有名になると、過去に犯した重婚や偽診療の罪に問われ、失踪してしまう。彼と婚約していたフレッチャー博士はやがてニュース映画の中でゼリグを発見するが、何と彼はヒトラーの側近になっていた……。デジタルリマスターによる日本初ブルーレイ化。

『ブロードウェイのダニー・ローズ』
ニューヨーク、マンハッタンの夜、カフェに集った芸人たちはマネージャ―のダニー・ローズを懐かしみながら笑い話に興じている。ダニー・ローズは、盲目のミュージシャンや片腕のマジシャンなど、しがない芸人専門のマネージャ―だった。かつてのスターで今は落ち目の歌手ルーと組んでも、ルーは恋するティナがいないことを嘆いて身が入らない。ダニーはティナを連れ帰ろうとニュージャージーへ行くが、そこではマフィアのジョニーのパーティが行われていた……。デジタルリマスターによる日本初ブルーレイ化。

『ラジオ・デイズ』
第二次世界大戦が勃発した頃のアメリカ、ニューヨーク、大西洋に近い町ロッカウェイ。生活の中心がラジオだった時代、ユニークなユダヤ人一家の中で暮らす少年ジョーの目を通して描かれる懐かしき日々。自身の初恋や海岸で目撃したナチの潜水艦のこと、デートを繰り返すビー叔母さんに誘われて一緒に行った美しい劇場での映画体験、そして泥棒たちのドジなエピソードやショービジネスの華やかな世界とその裏話、ラジオで聞くヒーローの冒険物語、野球界の美談、宇宙人襲来から悲しい事故のニュースまで、ユニークな小噺の数々がスタンダード・ナンバーに乗せて語られる。デジタルリマスターによる日本初ブルーレイ化。

<キャスト>
『カメレオンマン』
出演：ウディ・アレン、ミア・ファロー、ジョン・バックウォルター、ステファニー・ファロー、リチャード・リット

『ブロードウェイのダニー・ローズ』
出演：ウディ・アレン、ミア・ファロー、ニック・アポロ・フォルテ

『ラジオ・デイズ』
ナレーション：ウディ・アレン　出演：セス・グリーン、ダイアン・ウィースト、ミア・ファロー、ダイアン・キートン、ジュリー・カヴナー


<スタッフ>
『カメレオンマン』
監督・脚本・出演：ウディ・アレン　制作：ロバート・グリーンハット　撮影：ゴードン・ウィリス　編集：スーザン・E・モース

『ブロードウェイのダニー・ローズ』
監督・脚本・出演：ウディ・アレン　制作：ロバート・グリーンハット　撮影：ゴードン・ウィリス　編集：スーザン・E・モース

『ラジオ・デイズ』
監督・脚本・ナレーション：ウディ・アレン　制作：ロバート・グリーンハット　撮影：カルロ・ディ・パルマ　編集：スーザン・E・モース

＜特典映像＞
各作品アメリカ劇場公開予告編(字幕無)

＜封入特典＞
・各作品封入解説リーフレット

【Blu-ray仕様：3枚組】
『カメレオンマン』
1983年／アメリカ／カラー／本編約79分／1080p Hi-Def 16:9(オリジナル：アメリカンビスタ)／1層／MPEG-AVC／複製不能／セル専用／音声：英語（モノラル・リニアPCM）／字幕：日本語字幕／日本市場向

『ブロードウェイのダニー・ローズ』
1984年／アメリカ／カラー／本編約85分／1080p Hi-Def 16:9(オリジナル：アメリカンビスタ)／1層／MPEG-AVC／複製不能／セル専用／音声：英語（モノラル・リニアPCM）／字幕：日本語字幕／日本市場向

『ラジオ・デイズ』
1987年／アメリカ／カラー／本編約89分／1080p Hi-Def 16:9(オリジナル：アメリカンビスタ)／1層／MPEG-AVC／複製不能／セル専用／音声：英語（モノラル・リニアPCM）／字幕：日本語字幕／日本市場向

※仕様は変更となる場合がございます。

『カメレオンマン』
© 1983 Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.
© 2025 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

『ブロードウェイのダニー・ローズ』
© 1984 Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.
© 2025 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.

『ラジオ・デイズ』
© 1987 Orion Pictures Corporation. All Rights Reserved.
© 2025 Metro-Goldwyn-Mayer Studios Inc. All Rights Reserved.