あらすじ

夫は政治家、妻は女優。

結婚5年目の東海林夫妻は今、夫婦生活の危機を迎えていた。

父の地盤を引き継ぎ、愛媛で初当選を果たした新人議員の東海林大志(松坂桃李)は、国会で数々の失態を重ねた挙句、女子アナウンサーとの不倫報道で人気を失ってしまった。

その一方、大志の妻で女優の黒澤ゆい(仲里依紗)は、愛媛を舞台にした連続ドラマ「巫女ちゃん」で大ブレイクし、大志と結婚したあとも人気は衰えず、CM契約数6社、SNSのフォロワー数100万人と国民的な支持を集めている。

ふたりはSNSの生配信「YUIチャンネル」で息の合う姿を見せているが、実は仕事や世間体のためにおしどり夫婦を演じているだけ。大志の実家から政治家一族の跡取りをせがまれ、妊活に励むものの、ほとんど会話はなく、視線を合わせることも少ない。

愛はもう冷めきってしまった。

そんな中、ゆいは謎めいた男・加納恭二(錦戸亮)と運命的な出会いを果たし、大志に離婚を切り出そうと決意する。

大志はと言えば、強力な対立候補・想田豪(山本耕史)との選挙戦を目前に控えながら、再会した不倫相手から離婚を迫られ困惑する。

選挙が終わったら、離婚しよう。

夫婦円満なイメージを生かしてきたふたりにとって、そのハードルは高いが、印田薫(板谷由夏)、石原ヘンリー K(古田新太)という担当弁護士の協力を得て、大志とゆいは離婚という目標に向かって歩み始める。